\君と青空/
――――――――――――…。
――――――――…。
――――――…。
「リーダー。肉まん買ってきました」
「あぁ、さんきゅっ!」
夜中の0時過ぎ。
コンビニの前。
ヤンキー座りをしていた私に
チーマーが肉まんを渡す。
中学時代、
ドラゴンズというチームの
リーダーを務めてた。
中1でこのチームに入り
前のリーダーの推薦で
中2でリーダーになった。
リーダーになってはや半年。
この生活が普通になってきたころだった。
「やっぱ、肉まんは季節関係ねぇな」
「そうっすね~」
何人か溜まって食べる肉まんが
すげぇおいしくて。
あたしはそれにはまっていた。
なのに……。
『いやぁ、最近の若者はだめですな~』
『ほんとほんと。こんな時間まで屯って』
『社会のゴミですな』
いかにも酔っ払ってますって感じのおっさんがふたり。
よろよろ歩きながら
あたしたちのほうへ言葉を発する。
その瞬間あたしの中で
何かがきれた。
「おい、お前ら。…あいつらヤレ」
「「「「うぃ~」」」」
あたしの合図を聞けば
チーマーたちはそれに従う。
ボコボコにやられていくおっさん達。
あたしは遠くから
それを楽しむように見てた。