\君と青空/
あたしたちは
いつもの溜まり場に向かった。
ちっせぇ公園。
ボロくて、誰も使ってなさそうな。
でもあたしたちにとって
ココは大切な場所だ。
いつも馬鹿みたいに騒いで
馬鹿みたいに笑って。
…この場所にいる時間が
1番幸せだった。
「美亜、明日学校行くか?」
「あ~…。気が向いたら行くわ」
1週間。
学校にいってなかった私を
このチーマーの副リーダー
安田恭輔が心配していた。
恭輔は同じ中学に通ってる仲間で
特別仲がいい奴。
あたしらの不良チームは夜から深夜にかけて集まる。
学校にいってるやつらもたくさんいるし。
1週間も顔を出してないあたしを
「お前、昼間何してんだよ」
そういって心配してくれる恭輔。
素直に嬉しかった。
でも、
行く気はしなかった。
「寝てんだよ」
って誤魔化してたけど…。
本当は違う。