\君と青空/
小学5年生になると
いじめが終わると思ってたのに
まだ、続く。
耐え切れなくなった私は
不登校になった。
でもいじめられてることを知らない両親には
結局言えずじまいで
家を出ては街をぶらぶらし、
少しの暇な時間をさこうと
空手を習い始めた。
お金は
塾にいくからという口実を使い
貰っていた。
多分習い始めた1番の理由は…。
いじめに負けないように
強くなりたかった。
これが1番だったと思う。
学校に行かなくなって1ヶ月。
ずっと連絡をしてこなかった担任から
家に電話がきたことがきっかけで
あたしたち家族は
小さく音を立てて崩れ落ちていった。
「…なんで学校いってないんだ」
「……」
「答えなさい」
「……」
「学校でなんかあったのか?」
「……」
「言え!!」
「いちいちうっせぇんだよ!」
ずっと喋り続ける父さんに
あたしは怒鳴り散らした。
いっつもいっつも
深入りしてくるくせに。
干渉してくるくせに。
肝心なことには気づいてくれない。
父さんの横で母さんが泣いてる。
何でお前が泣くんだよ。
お前、母親だろ!?
つか、泣きてぇのはコッチだっつぅの!
もう、うんざりだ。
何もかも。
この家にいることが。
それ自体がうんざりだ。