\君と青空/



――――――――……。


―――――……。



―――……。






数分たっただろうか。





「あんた、本当に小学生かよ。
タフだね、ほんと!」




あたしたちはボロボロだった。





髪も服も…。




顔にもいっぱい怪我してた。






あたしたちの喧嘩を見てるのは
お姉さんみたいな集団。






互角な闘いを繰り広げるその喧嘩に
少々驚き気味の集団。





自分でもビックリした。





こんなに強かったんだって。






「…はい、おしまい!」



「へっ?」



いきなりお姉さんの"おしまい"宣言に
あたしは間抜けな声を発した。







「ココまで痛めつけられたのあんたが初めて。
それにもう、餓鬼に傷つけたくないし」




そう軽く笑みを零しながら話すお姉さんは
さっきまでの怖い表情は
そこになかった。




「あんた、なんかならってんの?」




「あ、えっと…。空手を少し…」




「あ~、だからか」




「でも、最近やり始めたばっかで!」



「その話が本当なら
あんた凄い才能持ってるよ!」






その瞬間涙が出た。


嬉しかった。






こんな凄い集団の中心人物に
褒められたこと。




ただ普通に生きてるわけじゃなかった。







涙を流すあたしを見たお姉さんは
オドオドしてたけど。




それでもあたしは




喚きながらなき続けた。

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