\君と青空/
ずっと泣き続けるあたしを
お姉さんだけじゃなくて
周りの人たちも心配そうに見つめてた。
頭をぽんぽんしてくれるお姉さん。
あたしを元気づけようとしてくれる
周りの人たち。
それでも
「お菓子あげるから泣き止んで~」
なんていって
まだ慌ててた。
だいぶ落ち着いてきて
あたしはお姉さんに一言言葉を放つ。
「…あたしをココにいれてください」
真剣なまなざしでお姉さんを見つめる。
それを察したお姉さんは
"あ~"と困ったような声を出せば
頭をぽりぽり掻き出した。
「…いれてやりたいのは山々なんだけどさ…。
てか入ってくれたら戦力になるし
こっち側としては入ってほしいんだけどさ。
そのあれなんだよ。
中学にならないと入れねぇわけ。
あんたどっからどうみても
小学生にしかみえないし。
だからその、ね……」
いってる意味はわかった。
でもそれでも
ショックはあった。
自分の居場所を
見つけられると思ったけど
それはまだ先になることへのショック。
学校ではいじめられ
家にいても息が詰まる。
もっと自由に
楽しく過ごせる場所がほしかった。