\君と青空/



ずっと泣き続けるあたしを
お姉さんだけじゃなくて
周りの人たちも心配そうに見つめてた。




頭をぽんぽんしてくれるお姉さん。









あたしを元気づけようとしてくれる
周りの人たち。




それでも



「お菓子あげるから泣き止んで~」



なんていって
まだ慌ててた。





だいぶ落ち着いてきて
あたしはお姉さんに一言言葉を放つ。






「…あたしをココにいれてください」






真剣なまなざしでお姉さんを見つめる。




それを察したお姉さんは
"あ~"と困ったような声を出せば
頭をぽりぽり掻き出した。





「…いれてやりたいのは山々なんだけどさ…。
てか入ってくれたら戦力になるし
こっち側としては入ってほしいんだけどさ。



そのあれなんだよ。



中学にならないと入れねぇわけ。
あんたどっからどうみても
小学生にしかみえないし。



だからその、ね……」





いってる意味はわかった。



でもそれでも
ショックはあった。




自分の居場所を
見つけられると思ったけど



それはまだ先になることへのショック。







学校ではいじめられ
家にいても息が詰まる。





もっと自由に
楽しく過ごせる場所がほしかった。
< 48 / 64 >

この作品をシェア

pagetop