\君と青空/

見事にはもったチーマたち。
あたしは足を組みかえて
チーマーたちに問いかける。



「お前ら、どうしたい?」




「………」





いきなりのことに
黙ることしかできない皆。




それは予想内だった。





もしあたしがそっちの立場にいたら
絶対何もいえない。




数分の間、沈黙が続いた。




あたしはただ黙って目を瞑ってチーマーの言葉を待ってて
チーマーのやつらも
誰かなんかいえよ、
そんな雰囲気を漂わせてた。




「……俺は反対」




聞こえてきた声に
瞑っていた目を開けた。





声の主は恭輔で。




その声に続いて皆も



「俺も」


「あたしもです」


「ドラゴンズは今のままでいいっす」


「俺も賛成」



「あたしも」





次々聞こえてくるチーマーの声に
あたしは軽く笑みを零した。





「反対のやつ、いねぇか?」





ベンチから立ち上がり
聞いたところ、誰一人いなかった。







…全員



あたしと同じ考えだった。









「わかった。じゃあ、明日話にいってくる。
後、肉まん食べたいから誰か付き合え」




笑みを零しながら言ったあたしに
みんなホッとしてるようだった。





ずっと険しかったもんな…

あたしの表情。






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