\君と青空/


あたしの横には恭輔。



その後ろを歩いてるのは
チーマーたち。



周りからは痛い視線で見られる。





それでもひとつ睨みをきかせてやれば
その視線はどこかに移る。







「―――――ありがとうございました」





肉まんを買い終え
あたしたちは駐車場に溜まった。






そんなとき、

あたしの携帯が鳴る。







"非通知"と記されたその文字。
一瞬、出るのを戸惑ったが
チーマーの奴だといけないから
とりあえず出た。




「もしもし」



『…俺。…わかるか?』



「…誰」



『ライオンズの頭の健吾』





その瞬間少し固まった。


んで電話番号知ってんだよ。
教えた覚えねぇんだけど。





「んだよ、なんか用か」



『あの話、考えてくれたかよ』



「あぁ」



『で、いれてくれんだろ?』



「悪いけど、それは出来ない」



『はっ?』



「他あたれ」





あたしはそれだけいうと
プチッと電話を切った。
< 57 / 64 >

この作品をシェア

pagetop