\君と青空/
あたしの横には恭輔。
その後ろを歩いてるのは
チーマーたち。
周りからは痛い視線で見られる。
それでもひとつ睨みをきかせてやれば
その視線はどこかに移る。
「―――――ありがとうございました」
肉まんを買い終え
あたしたちは駐車場に溜まった。
そんなとき、
あたしの携帯が鳴る。
"非通知"と記されたその文字。
一瞬、出るのを戸惑ったが
チーマーの奴だといけないから
とりあえず出た。
「もしもし」
『…俺。…わかるか?』
「…誰」
『ライオンズの頭の健吾』
その瞬間少し固まった。
んで電話番号知ってんだよ。
教えた覚えねぇんだけど。
「んだよ、なんか用か」
『あの話、考えてくれたかよ』
「あぁ」
『で、いれてくれんだろ?』
「悪いけど、それは出来ない」
『はっ?』
「他あたれ」
あたしはそれだけいうと
プチッと電話を切った。