\君と青空/


あたしはいつもの溜まり場、
あの公園へと足を運ぶ。




ほんの少し足取りが軽くて
気分も軽くて


いい気持ちで公園に辿り着けた。






そしてそこにいたのは……。









「えっ??」



……あれって…





「菜乃さん!!??」





あたしがそう口にすると
チーマーと話してた菜乃さんが
あたしの方へと顔を向けて
にっこり微笑んだ後

「よっ!!」


そういいながら片手を挙げた。





「お久しぶりです!!」



「久しぶり久しぶり!
元気してたかよ?」




菜乃さんの元へ歩み寄ったあたし。
久々の対面に少し緊張したけど
凄い嬉しくて思わずにやける。




「もちろん、元気ですよ!
菜乃さんも元気そうっすね!」




「まぁな」







去年、菜乃さんは
社会人になるため、引退。




あたしを新リーダーにしたのは
菜乃さんで。




高校までしか入れない
ドラゴンズのチーム。




名残惜しそうに引退したのを
今でも覚えてる。







「…何か用とかあったんですか?」



「用がなかったらきちゃわりぃかよ」



「いえ、そんなことないっすけど
なんか珍しいから」




「まぁ、ずっとこなかったもんな。
あたし夜の仕事してるから
なかなかこれなかったんだよ。


今日は初の有給使って
久々きたってわけ!!」
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