\君と青空/
美亜の過去Ⅲ
――――中学3年になってすぐ。
あたしは地獄をみることになる。
それはとてつもなく
儚く散っていって。
後悔・無念。
それから謝罪と
それから感謝。
大事な人って
失ってから気づくって
誰か言ってたっけ。
「――――……美亜…」
いつもの公園。
ドラゴンズの溜まり場の公園。
その公園を訪れたのは
30人ぐらいの
ライオンズのチーマーだった。
「どうした、…何があったんだよ健吾」
どうみても
ボロボロなライオンズの連中。
血も垂れてるし…。
腫れてるし。
「おい。手当てしてやれ」
「は、はい!」
近くにいた仲間にそう言って
あたしは健吾のはなしをきくことにした。