読書家女子との恋愛論
──
桜咲く4月、俺は高校一年生になった。
自分ん家から結構近くて、結構頭の悪いトコ。
んで、入学式終わって自分のクラスに行ったら、あっという間に女子が集まってきてさー。
俺、自分で言うのもアレだけど正直イケメンだし。
あっ!ちょっ!待てって!こっから本題だから!
──で!
クラスの女子ほぼ全員集まってたんだけど、というか1人だけ。
輪から外れて、椅子に座って本読んでる子がいたわけ!
そう!俺の心が梅雨みたいになってんのは、この子──桐原 唯の所為!