白虎連合最終章
兄弟
始業式から数日。
特に何の変化無し。
学校もいつも通り。
ただ変わったことと言えば、
「尚輝くんは将来夢あるん?」
「ぜーんぜん、遊んでたいしー」
「高校卒業したら仕事する俺に嫌みけ?」
「黒澤も遊んだらー?」
「うっせ」
尚輝が普通に私の前に現れるくらい。
昼休み中の教室。
外は寒いから教室でパンを食べていたのだけれども。
紫織と悠介、そして尚輝の会話を私はただ見ているだけ。
無表情かつ冷静に。
「ゆいさーんっ、今日の集会何時からにしますー?」
「いつも通りに」
「わかりやしたーっ」
そして龍も今この教室にいるから気を張ってしまう。
隣でウキウキしててくれてるからまだ助かってるけど。
思えば龍って尚輝に対して敵視していない。
気付くの遅かったって後悔したのは最近やし。
めちゃめちゃ教室から出たいです。
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