白虎連合最終章




ちなみに今、教室にはクラスメートが誰も居ない。

何故なら白虎の全員がここで食事しているからであって。





ま、理由は寒いからなんだけども。








「英寿くん達みたいにうちら専用の教室作ればよかった」


「今から作っちゃいましょーよっ」


「んー、せやね」








本当はトイレとか理由付けて教室から出ることも可能。

でもそれをすると、龍と尚輝で何があるか分からない。



私は尚輝を敵視してるから。

仲間、なんて思えない。








「それって俺も出入りオッケー?」


「お前部外者やろが!!!」


「ゆいちゃーん、俺ら友達やんな?」








だから。





だから、普通に友達とか言ってくる尚輝に対して虫唾が走る。

記憶のない私には興味ないとか言ってきたくせに。









「あかん」










本当はこんなに冷たく返すつもりなんてなかったのに。

口から出た言葉はたった一言。






まるで昔の私みたい。








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