白虎連合最終章
もし私が彼女として動いていたら。
泣いて。
ただ同情して。
顔色を伺うしか出来なかった。
「龍、あんたは蓮の治療したり」
「…………」
「あんたが殴ったんやろ」
「はい」
「ほな掃除するから野次馬はどっか行け」
そんな心を抑えて私は総長として動く。
そうすれば強く保たれるから。
持っていた箒でガラスを掃除する。
割れたガラスは龍の心みたい。
「……………」
もし。
もしも私が紫織を蹴ってしまった時に、英寿くんや雄大くんが傍にいてくれてたら。
私は冷静になれたのかも。
、なんて。
「総長、手伝います」
「ありがと」
終わった話。
考えても仕方ない。
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