白虎連合最終章
「龍の意見は?」
「ん?」
「龍の意見も聞かんと勝手に決めるなや!!!」
涙は出さない。
でも、心で泣いた。
龍が今、どんな気持ちか知らんくせに。
龍が今、どれだけ辛いか知らんくせに。
「それはな、ゆいちゃん」
「あ?!」
「白咲、いや天海家の問題やねんや」
「何を…!!!」
「ゆいちゃんはこの話に関して赤の他人やねんで?」
赤の他人。
尚輝の言葉が胸に刺さる。
目を見開き下を向いて。
何故か、笑える。
「分かってるっちゅーねん」
「…………」
「けど、少なくてもうちが龍といる時間の方が長い筈やで?」
「まぁ、な」
「そんな言葉脅しにもならへんわ」
こうでも言わなきゃ。
強気でいなくちゃ。
私の心が壊れてしまう。
「白虎連合総長を舐めんなよ」
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