白虎連合最終章
壊れた心
尚輝から伝言を伝えられて三日。
私はまだ、龍に伝えていない。
「龍は?」
「あー…なんか遅刻らしいっす」
「そっか」
理由は二つ。
伝えて、龍がこれ以上壊れないため。
そして落ち着くのを待つため。
とにかく私は総長でもあるから、なかなか暇がない。
なので蓮や隊員達が龍を見張ってくれてるから少し楽。
「どうします?」
「龍は後で合流ってことで」
「わかりました」
バイクに跨り、エンジンを掛ける。
暴走する音は何処までも響き渡って。
風が冷たい。
でも身が引き締まる。
初詣で平和って願ったのに。
全然平和ちゃうっちゅーねん。
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