白虎連合最終章

壊れた心






尚輝から伝言を伝えられて三日。

私はまだ、龍に伝えていない。







「龍は?」


「あー…なんか遅刻らしいっす」


「そっか」








理由は二つ。




伝えて、龍がこれ以上壊れないため。

そして落ち着くのを待つため。








とにかく私は総長でもあるから、なかなか暇がない。

なので蓮や隊員達が龍を見張ってくれてるから少し楽。








「どうします?」


「龍は後で合流ってことで」


「わかりました」








バイクに跨り、エンジンを掛ける。

暴走する音は何処までも響き渡って。






風が冷たい。

でも身が引き締まる。







初詣で平和って願ったのに。

全然平和ちゃうっちゅーねん。









.
< 143 / 331 >

この作品をシェア

pagetop