白虎連合最終章
「お前、」
「まぁまぁ英寿、今回はこれで許したろや」
「あ?」
「龍の男気を認めたろって」
「ちゃうやろコイツの責任、」
「どーどー、落ち着け」
「ああ?」
英寿くんは腑に落ちないようやけど、雄大くんは笑ってる。
私はただ、呆然。
あれ?結局受けなくていいんですか?
どうなんですか?
「ゆいさん、」
「え?なに?」
「二発でもヤバいのに三発はもっとヤバいっすね」
「あ、うん、せやね」
「でも俺の責任でゆいさんが殴られるなんて、嫌っすから」
倒れ込んだまま、笑顔を浮かべる龍。
特攻服なんて、かなり汚れている。
座り込み、龍の頬にもう一回冷えピタを貼ってあげて。
私も笑顔を浮かべた。
「その台詞、倒れたまま言われてもね」
「それは勘弁して下さい」
後ろで英寿くんと雄大くんは未だ喧嘩してるけど。
それはもう放って置いていいかな。
頑張ったね、龍。
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