白虎連合最終章






さてと、龍の喝が終わったところで。






二階に上がり、ソファーに座る。

寒かったから暖房もつけて。





ちなみに龍は氷袋を頬に当てたままソファーに倒れ込んでいた。










「へー、ゆいに近付いてたんが龍の兄貴なー」


「てかかなりのボンボンやんけバカ犬」


「嬉しくねーっす」


「にしても、ある意味凄い親父と兄貴やな」








タバコを吸い、雄大くんは呆れた顔。

英寿くんは面倒臭そうやし。



私は特攻服の刺繍を見つめて。

あ、ちょっと解れてる。









「まぁー龍が会いたくないんやったら、それでええやろ」


「あい」


「最悪一発殴ったれ」


「あい」


「お前ちゃんと返事しろや」


「顔が痛すぎて口開かないんす」








殴ったれって、うちと一緒のこと言ってるやん。

ま、誰でも同じことを思うわけやね。






とにかくうちもしっかりしよ。

自分の舎弟を守らななね。






うちが挫けたら何もならんもん。









.
< 166 / 331 >

この作品をシェア

pagetop