白虎連合最終章
さてと、龍の喝が終わったところで。
二階に上がり、ソファーに座る。
寒かったから暖房もつけて。
ちなみに龍は氷袋を頬に当てたままソファーに倒れ込んでいた。
「へー、ゆいに近付いてたんが龍の兄貴なー」
「てかかなりのボンボンやんけバカ犬」
「嬉しくねーっす」
「にしても、ある意味凄い親父と兄貴やな」
タバコを吸い、雄大くんは呆れた顔。
英寿くんは面倒臭そうやし。
私は特攻服の刺繍を見つめて。
あ、ちょっと解れてる。
「まぁー龍が会いたくないんやったら、それでええやろ」
「あい」
「最悪一発殴ったれ」
「あい」
「お前ちゃんと返事しろや」
「顔が痛すぎて口開かないんす」
殴ったれって、うちと一緒のこと言ってるやん。
ま、誰でも同じことを思うわけやね。
とにかくうちもしっかりしよ。
自分の舎弟を守らななね。
うちが挫けたら何もならんもん。
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