白虎連合最終章





これも尚輝の作戦なんかな。

噂を流し、追い込むように。








「なんか俺情けねー」


「んー?」


「ゆいさんおらんかったら、まだ暴走してましたもん」


「……………」


「男のくせに、女に守ってもらってる」


「ほら鞄持ち、帰るで」








先輩やから。

舎弟を守るのは当たり前やん。




なんて言えない。

そしたら龍のプライドがもっと傷付く。




だから、










「龍」


「はい」


「うちが卒業したら、色々守ってね」


「へ?」


「その時はうちが守られる立場やろ?」


「あ、当たり前っすやん!!!」








隣で龍は嬉しそうに笑う。

私は顔を見えないように隠した。






本間は恥ずかしいんやからね、こんな台詞。

守ってなんて言い慣れてないんやからね。








今回は特別やからね!!!










.
< 174 / 331 >

この作品をシェア

pagetop