白虎連合最終章
これも尚輝の作戦なんかな。
噂を流し、追い込むように。
「なんか俺情けねー」
「んー?」
「ゆいさんおらんかったら、まだ暴走してましたもん」
「……………」
「男のくせに、女に守ってもらってる」
「ほら鞄持ち、帰るで」
先輩やから。
舎弟を守るのは当たり前やん。
なんて言えない。
そしたら龍のプライドがもっと傷付く。
だから、
「龍」
「はい」
「うちが卒業したら、色々守ってね」
「へ?」
「その時はうちが守られる立場やろ?」
「あ、当たり前っすやん!!!」
隣で龍は嬉しそうに笑う。
私は顔を見えないように隠した。
本間は恥ずかしいんやからね、こんな台詞。
守ってなんて言い慣れてないんやからね。
今回は特別やからね!!!
.