白虎連合最終章
何故そう思ったのか分からない。
でも曇天の空が、そう思わせる。
「あ、」
ポキッとシャーペンの芯が折れてしまった。
それをむしゃくしゃしながら手で払って。
分かってる、こんなのが続かないこと。
逃げたって始まらない。
「あれ?なんか廊下騒がしくないー?」
「ん?あ、本間や」
「俺らも行こやっ」
ザワザワと騒がしい廊下。
先生が困っているけど、それを無視し私達も廊下に出て。
「ちょっ、なにあの車!!!」
「どれ?」
「校門とこっ!!!」
皆の視線はグラウンドの先の校門。
紫織に施され、私も視線を変えた。
「誰かの、迎え?」
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