白虎連合最終章
「龍!!!」
「ゆいさん、」
上の階、二年のクラス前。
そこの廊下に立つ龍と蓮達。
息を整え、龍の前に立つ。
よかった、まだ行ってなかった。
「あの車、俺の迎えですってね」
「うん、」
「でも俺には関係ないっす、行かないから安心して下さい」
思っていたより、龍は冷静。
ただリムジンを睨み付けていた。
ザワザワと騒がしい。
でも龍は何も聞こえないふりして。
「だってあの車乗ったら、俺の自由は無くなるんすよ」
「りゅ、」
「ゆいさんとも、会えなくなる」
ギリ、と拳を握ったのは見間違いじゃない。
龍は、我慢してる。
「龍、親父待ってんで」
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