白虎連合最終章
「ゆいさんは、俺と離れていいんすか?」
「アホか、そういう意味で言ってんのとちゃうやろ」
行かんといて。
行かんといて。
そんな最低な親と尚輝なんて放っておいたらいいやん。
ずっと無視したらいいやん。
「いつまでも逃げててもしゃーないやん」
「でも、」
「自分の気持ちを親にぶつけてきーや」
行かんといて。
行かんといて。
「親が目の前に現れたらぶん殴るんやろ?」
「…………」
「ほな殴って話解決しといで」
「ゆいさ、」
「うちはずっと待ってるから」
行かんといて。
彼女としてなら泣いてそう言ってた。
けど今の私はそうさせない。
龍の背中を押すことしか出来ない。
「特別に殴る回数は龍に任せるっ」
これで、私の役目は終了。
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