白虎連合最終章






「ゆいさん、」


「ん?」


「お疲れ様です」








振り向くと、苦笑いの蓮。

その後ろには隊員達。





そんな蓮達に笑みを浮かべ、再び窓を見つめた。









窓の外は雨。

校門には白いリムジン。



それはさっきと同じ。

ただ違うのが一つだけ。








「俺等が同じこと言っても、龍聞きませんからね」


「うん」


「やっぱ族って縦社会っすわ」


「うん」









雨に打たれながら龍はグラウンドを歩く。

運転席からスーツを着た人が後部座席を開いて。









「ゆいさん」


「うん」


「涙、拭きますか?」


「…うん」










龍を乗せた車が。



学校を後にした。










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