白虎連合最終章
雨が私の体に打ちつける。
冷たい風も今は感じられない。
もうそれでなくても涙でぐしゃぐしゃやし。
今更濡れても変わらへん。
「着きましたよ」
「…ん」
「本間に着いてかなくていいんすか?」
「いい、タオルありがと」
「いえいえ」
バイクから降り、背を向ける。
しばらくすると蓮は走り去って。
「…ぐしゅん」
鼻水を啜りながら、校舎に入ると以前と何も変わらない。
ヤンキーばっかやし、ガラス割れてるし。
っていうか昼前から堂々と他校に入るうちもうちやけど。
先生とかいるのかさえ分からんしね。
「えっ?!総長何してんすか?!」
「英寿くんと雄大くんは…?」
「へ?あ、専用の部屋にいます」
「ん、ありがと」
そういえば隊員達もここの学校に通ってたんやっけ。
白虎連合人数多いし忘れてた。
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