白虎連合最終章
「つか何?お前ずぶ濡れやんっ」
「雨に濡れてきたもんで」
「なるほど…で、なんで此処におるん?」
「二人に会いに来たの」
未だ困惑した様子の雄大くん。
そりゃそうやんね。
泣き顔やし。
ずぶ濡れやし。
「とりあ英寿起こそかー」
「あっ、ちょっと待って写メ撮るし」
「はぁ?!もしかして俺の写メも、」
「撮ってないから安心して」
「それはそれでどういうことやねん」
濡れた明るい髪を拭きながら、睨みつけてくる雄大くんは放っておいて。
ゆっくりゆっくり英寿くんに近付く。
そしてカメラモードにし、ボタンを押そうとした。
その瞬間、
「…あ?」
「……………」
起きちゃいました。
ピロリーンと鳴った携帯に写ったのは、まさかの寝ぼけキレ顔。
おしいっ!!!
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