白虎連合最終章





「…なにしてんねん」


「いやね、結果報告を」


「その携帯はなんや」


「すみません」







そうそう、報告しに来たんやった。

つい出来心が出てもうたわ。





明らかに寝起きが悪い英寿くんが起き上がったのを確認し、ソファーに座る。

今までみたいに隣じゃなくて、一人掛けのソファーに。






って、どう説明したらいいんやろ。

えっと、んっと。










「龍のことやろ」


「え?」


「ゆい顔に出過ぎーっ」








なんて、状況説明する前に二人は気付いてくれて。






濡れたスカートをキュッと握る。

髪から一粒、雫が落ちた。











「龍は、お父さんとこ行った」










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