白虎連合最終章
勘違い
Rーside
雨に濡れ、校舎まで歩く。
リムジンの目の前に立つと運転手が出てきて後部座席を開けた。
天海と向かい合って座る。
目を合わせたくないから流れる景色に視線を変えて。
正直早く帰りたい。
けどゆいさんが泣きそうな顔で俺の背中を押してくれたから。
俺自身が解決しな意味ない。
分かっていながら動けない俺の背中を。
「本間ゆいちゃん意外に従わへんなー」
「お前がゆいちゃんって呼ぶな」
「はいはい、華風さん」
「…チッ」
「親父病院で待ってるらしいし、よろしく」
よろしく?
何がよろしくやねん。
鬱陶しいから返事せず睨むだけ。
何か口走ったら殴ってまいそうやし。
だるい。
やっぱ早よ帰りたい。
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