白虎連合最終章
「いってきまーす」
ブーツを履き、一応寿に声をかけて。
玄関を開けると、昨日より寒い。
時間は夕方六時。
龍の家に行くのは八時やし。
うん、間に合うな。
「龍によろしくー」
「んー」
「お前やっぱり龍とデートやんけ!!!」
「……………」
「お兄ちゃんはそんなチャラ子に育てた覚えないぞ!!!」
「チャラ男に言われたくないし!!!育てられた覚えもない!!!」
「ゆいー!!!」
飛びかかってきそうな寿を無視し、思いっきり玄関を閉めて。
家の中から聞こえる声を聞き流しながら、背を向けて歩き出した。
大体前まで龍と二人で遊んでたし。
クリスマスくらい放っといてっての。
空を見上げれば曇り。
今日こそ雪降るかもね。
「さむ、」
とりあえず街行こ。
そっから北区向かおうかね。
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