白虎連合最終章
焼けたケーキをテーブルの上に移す。
冷えるのを待って、手にはデコペン。
「……………」
「紫織ちゃん、何描くん?」
「ラブって描く!!!夏美ちゃんは?」
「ぶ、無難にハートでっ」
「ゆいはっ?」
「ゆいさんはっ?」
「……………」
テーブルの上には白やらピンクやらのデコペンと、粉砂糖。
紫織と夏美のケーキは可愛く彩られてるし。
ちなみに私の手は止まったまま。
だってなんて描けばいいか分からんもん。
紫織みたいにラブ?
…キャラじゃない。
夏美みたいにハート?
…キャラじゃない。
「うわあああん!!!」
「ゆい落ち着いて!!!」
「とりあえずペン置きましょっ?ねっ?」
あかん!!!
恥ずかしくなってきた!!!
めっちゃ本命チョコやん!!!
そりゃそうやけど!!!
大変過ぎる!!!
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