白虎連合最終章




焼けたケーキをテーブルの上に移す。

冷えるのを待って、手にはデコペン。









「……………」


「紫織ちゃん、何描くん?」


「ラブって描く!!!夏美ちゃんは?」


「ぶ、無難にハートでっ」


「ゆいはっ?」


「ゆいさんはっ?」


「……………」








テーブルの上には白やらピンクやらのデコペンと、粉砂糖。

紫織と夏美のケーキは可愛く彩られてるし。




ちなみに私の手は止まったまま。

だってなんて描けばいいか分からんもん。








紫織みたいにラブ?

…キャラじゃない。



夏美みたいにハート?

…キャラじゃない。










「うわあああん!!!」


「ゆい落ち着いて!!!」


「とりあえずペン置きましょっ?ねっ?」









あかん!!!

恥ずかしくなってきた!!!





めっちゃ本命チョコやん!!!

そりゃそうやけど!!!







大変過ぎる!!!









.
< 238 / 331 >

この作品をシェア

pagetop