白虎連合最終章





「あの、ゆい?」


「なんでしょうか」


「今もう昼休み過ぎなんやけど、」


「そうですね」








誰やチャンスあるゆーた奴。

誰やチャンスあるとか余裕作った奴。






はい、私です。






だってな、まさか昼休みもギャルに囲まれてるなんて思ってないやん。

いけるかな、って思うやん。








「ゆいもさギャル達蹴散らしたらいいのにーっ、あたしみたいに」


「うちが今それしたら皆ボッコボコにしてしまうんで」


「…敬語怖いねんけど」








放課後。

放課後いけるんかな?





あーあ。

やだやだ。








「ゆいちゃん、俺まだチョコ貰ってないっ」


「はいチョコ」


「…チロルチョコって、本気やってんな」


「ん?」


「いや…なんでもない」









仕方ない。

まだ渡してない人にチョコ渡そ。








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