白虎連合最終章
HRが終了し、掃除時間。
私はもう掃除当番ではないので、チョコを片手に廊下を歩いた。
えー、と。
何処におるかねっと。
「おーゆいちゃん、どしたーん?」
「尚樹、」
「もしかして俺に用?」
「うん、そう」
尚樹を見つけ、近付く。
帰るところだったのか、手には紙袋に大量のチョコレート。
今日はギャル達に囲まれてないんやね。
丁度良かった。
「これ、義理チョコ」
「うっそ、マジで?」
「こないだ殴ったお礼と、弟に世話してもらってるんで」
「世話してるの間違いちゃう?」
「うるさい」
ポケットからチョコを取り出し、手渡す。
微妙な顔をされたのは置いといて。
チロルチョコ?、と呟いたのは聞かなかったことにしよっと。
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