白虎連合最終章
なんて、廊下で叫んでも意味なし。
仕方なくそのまま教室を目指して。
紫織なら紙袋持ってるかもやしね。
「あっ、ゆいおかえりー…ってなにそれっ」
「貰った」
「モテモテーっ!!!」
「ちゃうちゃう、紙袋かなんかない?」
「小さいのしかないー」
うーむ、残念。
とりあえず小さい紙袋に龍のチョコを入れて、と。
財布と化粧道具しか入ってない鞄に大量のチョコ入れとこかな。
うわ、パンパンやん。
「てかさ、龍くんゆいのこと探してたで?」
「へっ?」
「バイクんとこで待ってますーっやって」
「あ、ありがとう」
「頑張って渡しといでーっ!!!」
紫織は蓮を待ってるらしく、まだ帰らないらしい。
なんでも補習を受けてるんだとか。
じゃなくて、早く行かな。
パンパンの鞄。
小さい紙袋。
足が、自然と早くなった。
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