白虎連合最終章
キスなんて久しぶりやったから。
それでなくても慣れてへんのに。
唇が、熱い。
それやのに龍は余裕そうやし。
「ほら早く後ろ乗って下さいっ」
「う、うん」
「てゆか、その鞄やたらパンパンっすね?」
「なんでやろね」
「まさかチョコ?」
「……………」
「無視?!無視っすか?!」
渡すまで時間掛かっちゃったけど。
私にとってのバレンタインは、終了。
発車させると、風が冷たい。
でも今日は、
「だからいつもそうやって腕回してくれたらいいっすのにっ」
「いいのー」
二人でいれば暖かい。
それはずっと、これからも。
恋する皆さん。
本当、お疲れ様。
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