白虎連合最終章
「なぁなぁ、紫織」
「んーっ?」
「龍、なんであんなに機嫌悪いんかな?」
街を歩く途中、コソッと紫織に質問。
後ろでは未だに睨み合ってるし。
寿の場合、喧嘩を買ってるだけやけど。
龍が怒る原因は謎。
「んー、あたしより純くんの方が知ってるかもよ?」
「純?あー、そっか」
紫織に言われ、先に歩く幹部候補の一人に声を掛ける。
するとその男の子が気付き、歩いてきて。
純(じゅん)とは、謂わば龍の後輩兼舎弟。
茶色の髪に一部分だけ編み込みをしている。
この子は違う高校の一年だけど。
、じゃなくて。
「純、龍なんで怒ってんの?」
「へっ?あー、龍くんすか」
「うん」
「華風さん、龍くんが前誘った日何の日か覚えてなかったっしょ」
「え?」
確か前、明後日空いてるか聞かれたっけ。
それは断っちゃったけど。
あれあれ?
あれー?
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