白虎連合最終章
「うわあああ…」
「とりあ、龍くんの機嫌とってきたら?」
「う、うん…そうする」
今更寿に帰れなんて言えへんし。
それはそれで可哀想やし。
一応身内やしね。
勉強頑張ったしね。
「りゅ、龍ー」
性懲りもなく睨み合ってる二人の元まで歩き、声をかける。
すると二人共私に気付き、視線を変えて。
「寿、うち龍の隣歩くからどいて」
「まじっすか?!ほら邪魔っすよ!!!」
「はぁ?!なんなん二人して!!!」
「ほらほら早く」
「いって!!!鬼!!!節分なったら豆力ずくで投げるしな龍!!!」
「そしたら俺豆入れ投げつけます」
プリプリ怒った寿は先を歩く。
それを見て溜め息。
今は龍の隣を歩くしかいい方法が見つからへんから。
少しでも時間作りたいしね。
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