白虎連合最終章





「あー、ゆいさん早いっすね」









バイク置き場に着くと、タバコを吸って待っていた龍。

愛用のバイクに跨り、笑顔で出迎えてくれたけれど。






うっ。

なんか言いにくい。



でも謝らな。

忘れててごめんって。










「あ、あのさ、龍」


「ん?どっか寄り道します?」


「いや、そうじゃなくて」









頑張れ。

頑張れ。




頑張れ!!!












「ホワイトデー忘れててごめん!!!」











グラウンドに響くぐらいの大きな声。

確実に龍に届いた、はず。





鞄を強く握り、龍を見ると固まっていて。









目が、合った。

















「遅い!!!」












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