白虎連合最終章




「なんやねん、いきなり笑って」


「いや、懐かしいなーって」


「はあ?」


「今二人と出会った時と状況同じ」


「あー、確かにっ」








お茶を口に含み、息を吐くと真っ白。

寒いけど両隣のお陰で暖かいし。










「ここでさ、二人に勧誘されたねんな」


「勧誘?」


「白虎連合入れって」


「うわっ、懐かし!!!」








今思えば、あれは完全に強制やった。

うん、絶対そう。






でもあの言葉があったから。

私は大切な居場所を見つけられたから。











「あの時は何処の女が暴れてんのかと思ったしなー」


「えへ」


「で、顔見たらお前やったと」


「えへ」


「ある意味衝撃的な再会やったでっ」










そりゃそうやんね。

普通の中学生がヤンキーになったわけやし。






お互い再会の印象が強かった。

それもまた、笑える。











.
< 284 / 331 >

この作品をシェア

pagetop