白虎連合最終章
「なんやねん、いきなり笑って」
「いや、懐かしいなーって」
「はあ?」
「今二人と出会った時と状況同じ」
「あー、確かにっ」
お茶を口に含み、息を吐くと真っ白。
寒いけど両隣のお陰で暖かいし。
「ここでさ、二人に勧誘されたねんな」
「勧誘?」
「白虎連合入れって」
「うわっ、懐かし!!!」
今思えば、あれは完全に強制やった。
うん、絶対そう。
でもあの言葉があったから。
私は大切な居場所を見つけられたから。
「あの時は何処の女が暴れてんのかと思ったしなー」
「えへ」
「で、顔見たらお前やったと」
「えへ」
「ある意味衝撃的な再会やったでっ」
そりゃそうやんね。
普通の中学生がヤンキーになったわけやし。
お互い再会の印象が強かった。
それもまた、笑える。
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