白虎連合最終章




「あれ?ゆいなんで顔赤いん?」


「…さぁ」


「ふーん?」








やっと帰ってきた紫織に鞄を渡して。

早速顔を突っ込まれたけど。




一緒に階段を下りて下駄箱に向かう。

もうこの校舎に帰ってくることはない。









「ちょ、紫織」


「なにーっ?」


「スリッパ下駄箱に戻したらあかんやん」


「え?!あっ、持って帰らなっ」


「あははっ」








履き替え、スリッパを鞄の中に入れて。







一つ。

また一つ。





いつもの光景がなくなっていく。

いつも通りじゃなくなっていく。













紫織との学校生活も、終わりに近付く。












.
< 300 / 331 >

この作品をシェア

pagetop