白虎連合最終章




国道を走り出した暴走は止まらない。

しかも今日はバラバラにならないから数が半端ない。







端には大きく白虎連合。

私が纏める暴走族。











「なんてゆうか」


「ん?」


「俺正直早く引退して欲しかったけど」


「……………」


「今は今で引退してほしくないっす」









振り向き、見えた切ない笑顔。

私は精一杯の笑顔を振りまいて。





最後の暴走。

どうせなら笑顔で終わりたい。









「龍ちゃんと前向きなさい」


「…へーい」


「今日は走りまくるで」


「はいっ…よ!!!」









スピードを上げるバイク。

私は中腰に立つ。









最後の夜は。


私らしい暴走を。











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