白虎連合最終章
「なぁ、ちょっと旗貸して」
「へっ?!総長?!」
「いいから」
先頭まで走り、旗持ちの隊員の旗を奪う。
落ちないようにしっかり支え両手で持って。
ってうわ、結構重い。
「どうしたんすかー?いきなり」
「一回持ちたかってん」
「落ちんといて下さいよーっ」
「はーい」
暗闇の空。
満天の星。
そんな夜空に反射する白い旗。
風と共に大きく靡いて。
「ゆいーっ!!!格好いい!!!」
「紫織、ありがとっ」
「俺もなんか感動してますっ」
「あははっ」
視線を下げると蓮、紫織ペア。
風で紫織の頭ぐちゃぐちゃやし。
そんな些細なことで笑えてしまう。
いつもの暴走と勘違いしてしまう。
必要以上に笑ってしまう。
.