白虎連合最終章
小さな小さな龍の声。
私は頷き、ピザを取り上げ紙袋を手渡す。
フリーズしたままの龍はゆっくりと動き出して。
「お土産じゃなくて?」
「お土産じゃなくて」
「なんかの景品じゃなくて?」
「なんかの景品?」
「クリスマスプレゼント?」
「だからそうやって」
私も冷静にしてるけど、内心バクバク。
だって気に入ってくれるか分からんし。
龍の手が、紙袋に入っているプレゼントを取り出す。
包装紙を丁寧に剥がし、中から出てきた香水を見つめて。
またまたフリーズ。
え?あかんかった?
間違えた?!
「いや、あの…彼氏(仮)にプレゼントとかあげたことないから」
「……………」
「香水とかどうかなーって思ったん、ですけど」
「……っす」
「え?」
苦しい言い訳をする私に聞こえた声。
顔を上げると龍は嬉しそうな顔で。
「めっちゃ嬉しいっす」
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