白虎連合最終章
部屋が暗くて本当によかった。
零れ落ちそうな涙を隠せるから。
「あのね、俺もうガキじゃないんすから」
「んー?」
「んな頭撫でてキャッキャッしないっすからねっ!!!」
「あーあ、昔の龍可愛かったのに」
「なっ…!!!」
確か出会った時、龍十四才やったっけ?
三年も経つとこう変わってしまうのかね。
「俺は格好いいんすもーん、可愛くないですもーん」
「ちょ、近い」
「近くないっすやん、適度な距離ですやん」
「あーもう!!!酔いすぎ!!!」
だから心臓保たへんっての!!!
涙引っ込んだっての!!!
上に乗ってくる龍を押しながら、窓に視界を向ける。
そこには雪が降っていて。
雪?!
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