白虎連合最終章
クリスマスイブ
時刻は夜九時。
龍と蓮が迎えに来るまで、後三十分。
「…これ誰が着るん?」
「ゆいに決まってるやんっ」
ちなみに今は私の家。
ていうか、行事ごとはいつも私の家。
居間に向かい合って座り、私は目の前の服から目を逸らす。
紫織は相変わらずニコニコで。
「あたしもな、反省してん」
「はぁ」
「真冬やのに露出したドレスばっかり着させてしまって」
「はぁ」
「やし、これなら寒くないでしょう!!!」
「でもこれ、トナカイ…」
そう、トナカイ。
しかも着ぐるみ。
そりゃね?ありがたいよ。
寒くないやろし。
でもなんか違う!!!
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