白虎連合最終章




とりあえずうるさい男の胸倉を掴んで、地面に倒す。

踏みつけ、見下して。








「悪いけど、この二人うちの先輩やねんか」


「はぁ?!」


「聞いた感じ標準語やけど関西であんま暴れん方がいいで?」


「うっさいぞ!!!」


「もし大人しくどっかいくならいいけど、こっちに手出したら…」








クイッ、と自分の背後を指差す。

そしてニコッとヤンキー達に笑いかけた。












「地獄のオトシマエ巡り、する?」










背後で木刀やパイプを肩に担いでいるのは、我が白虎連合。

と、一般女子一名。





その人数を見るなり、ヤンキー達は顔を青くさせて。

冬なのに、汗ダラダラ。







「ちなみにこの二人は元総長と副総長で、うちは現総長」


「すみま、」


「喧嘩する相手、間違えたらあかんで?」


「ははは、はい!!!」








一目散に走っていくヤンキー達を見ながら、木刀を腰に差す。

そしてまた溜め息。





うーん。

やっぱり総長モードがしっくりくるね。








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