白虎連合最終章





「ゆい、」






不意に声を掛けられ、見上げると英寿くん。

コーヒーを飲みながら隣に座ると自然に紫織と蓮は何処かへ行って。








「なに?」


「龍の件、どうなってん」


「別に何もない」


「ふーん」







だって学校に行くまで何もならへんもん。

尚輝の家すら知らんし。



…二人様には近付くなって言われてるけどね。

でもそうもいかへん。







視線の先には龍。

雄大くんによって、赤の特攻服が汚れているけれど。








「今更龍に近付いてどうする気なんやろ」


「普通にまた暮らそうとかちゃうんけ?」


「…かなぁ」







でもずっと孤児院に置いてって。

今から暮らしましょとかなる?




うちは龍の親ちゃうし、分からんけど。

それとも尚輝の単独?






な、わけないか。









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