白虎連合最終章




恐怖の感情を押し殺し、木刀を手にする。

ゆっくりと扉を開けて左右を確認してから部屋を後にした。








「うぅー…」








階段が怖い。

今もガタガタ聞こえるし。





こんなんやったら英寿くんと雄大くんにキレられた方がまだ怖くないもん。

…それはそれで勘弁やね。








「寿…いる?」









三階に着いて部屋を開けると、やっぱり真っ暗。

でも慣れてきたのかベッドを確認出来る。




あ、寝てる!!!

帰ってきてたんや!!!









「寿!!!起きて…!!!」


「はいっ?!え?!…あ、おかえり」


「おかえりちゃうって!!!幽霊が来た!!!」


「はぁ?」








意味の分からない、と云った表情の寿。

けど音を聞いた瞬間、表情が変わって。








「泥棒?」


「…玄関誰もおらん」


「……………」


「……………」









沈黙。









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