白虎連合最終章
真夜中に響き渡る近所迷惑な叫び。
そして飛び散る小さな塩の粒。
悪霊なんかは分からんけど。
とにかく還って下さい!!!
塩が無くなり、目を開けるとまだ人影。
怖さがピークに達して、足が震えた。
「お前ら…」
「いやあああ!!!喋った!!!!」
「俺の妹がすんません!!!お前も謝れ!!!」
「ごめんなさい!!!すみません!!!」
「うるさい!!!静かにしろ!!!」
今度は幽霊に頭をゴチンッと叩かれて。
二人して頭を下げたのだけども。
…叩かれた?
幽霊に?
恐る恐る顔を上げて、幽霊を見る。
しかも幽霊は一人じゃなくて三人。
あれ?
この声って。
「ただいまーっ」
「あらあら、元気そうでよかった」
「実の親に向かってなんや!!!塩かけて!!!」
「「はい?」」
幽霊じゃなくて。
我が華風ファミリー?!
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