白虎連合最終章
結局寝たのは太陽が顔を出した頃。
まだ空も明るくはなかったけど。
「ゆいー!!!起きなさい!!!」
「……………」
「寿!!!あんたも早よ下りて来なさい!!!」
「……………」
「コラァー!!!!」
たった数時間しか経っていないのに。
もう起こされています。
なんとか布団から体を起こして部屋から出ると、寿も不機嫌そうに起きていて。
分かるよ、あんたの気持ち。
「双子揃って寝起き悪い!!!起こす身になって欲しいわ!!!」
「…いや、自分ら夜行バスで寝てたやん」
「…起こされる身になれや」
「なに?聞こえへんねんけど」
「「いたたた…!!!」」
二人揃って耳を引っ張られ、無理矢理居間に連れて行かれる。
赤くなる耳をさすりながら椅子に座ると、目の前にはお節。
うわ、久しぶりにお節見た。
正月って感じ。
お雑煮もあるし。
美味しそうっ。
「明けましておめでとう」
「おめでとー」
いやいや本当。
おめでたいっす。
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