白虎連合最終章





「ロンドンの家はどんな感じなん?」


「あー、外国の家って感じ」


「そのまんまやん」


「ゆいもまた遊びに来たら?」







微笑み、細いタバコに火をつけて。

私は代わりに自分のタバコを吸い出した。




ロンドン、か。

確かに行ってみたいけど。









「色々落ち着いたら、ね」









二人のタバコの煙が混じり合う。

少し吸って、灰皿に押し当てた。




今、遊びになんていけない。

そんな余裕もない。





尚輝という問題が終わって、卒業出来たら遊びに行こっかな。

あ、パスポート作らなあかんわ。







目の前で姉の髪がふんわり揺れる。

姉妹だからか、やっぱり顔は似ていて。











「本間、ゆい変わったわ」








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