白虎連合最終章
顔を上げ、姉と目が合う。
柔らかい笑みは今も絶えなくて。
「昔は無表情やし、喋り方とか棒読み」
「……………」
「お父さんとは殴り合いするし、よく返り血浴びて帰ってきてたやん」
「えへ、」
「それが普通の女子高生になってるとはね」
普通、なんかどうかは分からないけど。
バリバリ総長やってるけど。
女子高生か。
私はどこかでそれを望んでいたのかもしれない。
カフェラテの氷がカラン、と鳴った。
「もうそろそろ昔何があったか教えてくれてもいいんちゃう?」
ガヤガヤと騒がしい店内。
それでも姉の声はよく通る。
昔は何か聞かれたら逃げてた私。
けどもう、逃げない。
「友達に裏切られてん」
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