白虎連合最終章
家族だから。
近すぎるから言えなかった真実。
心配してくれていたのに。
「友達?」
「うん、知らんやつに犯された」
「…ほな中学ん時いきなり暴れたんて、」
「その友達を殴る為に暴れて、なんか収集つかんくなった」
熱かったミルクティーは、もうぬるい。
それを意味もなく、くるくると回した。
「それで今の族に入ったってか拾われたわけやけど、」
「うん」
「お陰でその友達とも決別出来たし、そっから自分的に穏やかになったかな」
「学校は楽しい?」
回していた手が止まる。
再び顔を上げ、目が合って。
にっこりと微笑んだ。
「楽しいで」
もっと早く笑えるようになりたかった。
でも遅かれ早かれ私は変われた。
「友達もおるし」
皆のお陰で。
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